アンティークにまつわる逸話やアンティークへの思い、ためになる知識などアンティークに関する様々なお話を毎回ご紹介していきます。

Vol.010 (ギャラリーコテツ)
アフタヌーンティーと英国銀器
Vol.011 (Antiques Violetta)
麗しのアンティークジュエリー
 
Vol.007 (ギャラリー チューリップ)
アンティーク絨毯・キリムの購入のヒント
Vol.008 (Angel Collection)
アンティークレースの世界 ポワンドガーズ
Vol.009(塩川コレクション)
北欧のアール・ヌーヴォー ビング&グレンダール
Vol.004 (Antique Teardrop)
ジョサイア・ウェッジウッド に思いを馳せて
Vol.005 (Angel Collection)
貴婦人の楽しみ ソーインググッズ
Vol.006 (Indoor decoration UNO)
家具入手の秘訣とは?
Vol.001 (ギャラリーコテツ)
紅茶の歴史と英国銀器
Vol.002 (CopperMold)
フランスの麻のドレスとモノグラム刺繍
Vol.003 (古美術太田)
元染付壺が32億円で落札!





6月12日ロンドンクリスティズでオランダに眠っていたという元時代の染付壺が1568000ポンドで落札。過去全ての中国古美術分野で最高値で10億円を超えたのも初めてです。

近年の中国パワーは世界に流出した中国古美術買戻しにも向けられ、オークションでの億単位落札もさして驚きでない状況でしたが、しかし元時代染付への関心が深まり注目されるようになったのはわづか30年余前。ロンドンのデヴィッド財団蔵 至正11年銘(1351年)染付双耳瓶によって研究が進み、元染の分類がされることとなったからで、それまでは明時代の作品と考えられていたのです。



それでは元染にまつわる身近な二話を。

1973年東京の業者市に忽然と「元染魚藻文壺が出品され、9000万円で落札。
重要文化財となり、現在は大阪市立東洋陶磁資料館蔵、屈指の名品です。

 

 

同年にはロンドンサザビーズで世界に4個しかない 「元染紅釉貼花文壺」 が1億8千万円で落札。中国陶磁初の1億円突破は世界を駆け巡ったニュースでした。

そしてこの2点とも不言堂坂本五郎氏が入手したのであって、氏の元染付への熱い思いは大変なものです。まだまだ世界の、いや日本のどこかに元染や中国古美術優品は眠ってることと思います、捜して下さい !!。

元時代と言えば日本は鎌倉時代。鎌倉時代以来1000年余り、日本にはおびただしい唐物が将来されてきたのですから。


今回のVol.3 コラム 「元染付壺が32億円で落札 !!」 は、古美術太田 さんに寄稿していただきました。 http://www.antiques-oota.com/


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