イギリスのアンティークは宗教改革により教会の家具を含む美術的価値の高い品々が破壊され、現在で見ることが出来るのは古くても１６〜１７世紀で使われた家具が博物館入りしている程度です。歴史・伝統を重んじる英国人にとって辛いことの一つだったのでしょう。

イギリス人に限らず、ヨーロッパの国々では物を大切にする習慣が小さい頃から身に付いており、斬新なNEW CREATIONを楽しむ一方、古い家具を実用アンティークとして今なお日
常で使われ、個性豊かなライフスタイルをエンジョイしているようです。 日本では、煌びやかな外見を好み、もったいないと思いつつも使い捨て生活を続けてきたツケがあらゆるところで吹き出してきたのです。

そんな日本人もWorld Wideの今日、外見だけではなく、国内外で本物の良さを見るにつけて、物の本質の大切さを知り、その魅力の虜になりつつあるのだと思います。
アンティーク家具はその代表と言っても過言ではないでしょう。特に英国アンティークは他のヨーロッパ諸国に家具に比べて小ぶりで渋く、ダークな深みのある色合いが 日本人の心を引きつけて止まないのです。 中でも日本の骨董の世界では考えられない実用アンティークの存在です。日常の中で本物に触れてその素晴らしさを味わい、自分なりの満足感を味わう。そんな贅沢を誰も望んでいることでしょう。

では、どうすればそんな素晴らしく、自分の好みにあった家具を手に入れることが出来るのでしょう。それには４つの秘訣があります。「焦らず」・「慌てず」・「諦めず」・「機を逃さず」です。
「焦らず」：自分のイメージする家具に出会うまで焦らずじっくりと探す。
「慌てず」：考えに近い品が見つかっても慌てずあらゆる角度から考えてみる。もし、少しでも納得出来なければ妥協はしない。
「諦めず」：ここまで探して無かったのだからと決して諦めない。
「機を逃さず」：すべてに妥協ではなく、納得が行けばすぐ行動に移して購入する。　この４つを守れれば必ずや素晴らしいアンティーク収集家になれるはずです。